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2014.10.25大学入試の新共通テストで英語にTOEFLや英検あるいは同等試験の可能性
2014.01.18 大学入試センター試験の廃止について2014.03.26 センター試験廃止議論のその後とオーストラリアの高校卒業試験
のトピックスでお話しましたセンター試験廃止について、
2014年10月24日の日経新聞に新たな記事がありましたのでご紹介します。
現在、大学入試センターが実施しているセンター試験の改革について、
4月にパブリックコメントを募集し、夏までに文部大臣に改革案を提出することになっていました。
10月24日の中央教育審議会(中教審)の大学入試改革の答申案によると、
・大学入試センター試験に代わる「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」は複数回実施する
・英語は「読む・聞く・書く・話す」という4技能をバランスよく評価する
・TOEFLや実用英語技能検定(英検)など外部の資格検定試験の活用も検討する
・独自に試験を行うか、外部試験をそのまま採用するかは今後検討する
・2021年春入学から新しい試験を実施する予定で検討をすすめる
となっています。
これは現在の、公立大学入試の英語が「読む・聞く」の2技能に偏っていて、
日本人が英語を習得できない要因の一つと考えられているからです。
すでに2013年度の大学入試で、英語に外部試験を採用した大学が200校ほど有ります。
全ての大学が英語活用能力をバランスよく評価する目的のために、
外部試験を採用しているのではなく、各大学でそれぞれの理由があると思います。
公立大学の入試で採用される、あるいは同様の試験が実施されるとなると、
英語の授業が変わってくると思います。
この議論は大学卒業後に企業に入社し、企業で盲信されている、
「読む・聞く」に偏重したTOEIC試験にも当てはまります。
TOEICも(Speaking/Writing)の追加試験を実施していますが、
まだまだ韓国と日本以外ではTOEICが不評である一因だと思います。
TOEICの試験をないがしろにするつもりはありません、
私の地元福岡ではIELTS試験の回数が東京より少ないだけでなく、
試験に関する情報や英語学校(IELTSクラス)もありませんでした。
それでTOEICで復習しなおしてからIELTS試験の勉強をしました。
日本ではTOEICに関する書籍は100冊以上有りますが、IELTSに関する書籍は5冊以下です。
一般の人が高卒レベルの英語から、いきなりIELTS(スコアー6.5)の勉強に入るのは
敷居が高すぎます。
TOEICや英検などの試験で場慣れしてから、高額受験料のIELTSに望むのが良いと思います。
外部試験は受験料金が高価である事と、地域によって勉強・受験環境に不公平が有ること等、
解決しなければいけない課題は有ります。
学生(小中高)の時からワールドワイドで通用するTOEFLや英検等の英語の試験に慣れておくと、
将来の大学入試や企業選択の時に視野を広く持って選べると思います。
まだまだ先の話ですが、日本の国際化に向けて、
英語教育が少しづつ変わってきていることが嬉しいです。
(2014.10.25)
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